そんな軽貨物運送業の開業を迷われているあなたの為にメリットとデメリットをご紹介致します。
軽貨物運送業を開業するメリット
それでは、軽貨物運送業の代表的なメリットをいくつかご紹介していきます。
働き方が選べる
副業として働く人や、平日目一杯働いたり、逆に休日だけ働くといった自分に合った働き方を選べることが軽貨物運送業を開業する最大のメリットではないでしょうか。
働き方によっては自分が無理しない範囲の業務量や時間を選択できるため、ワークライフバランスを重視したい方には最適と言えるでしょう。
収入の天井が無い
一般的な会社員ですと、やはり「今後どの程度稼げるのか」が良くも悪くも見えてしまうものです。必ずしも正確ではありませんが「どれだけ頑張ってもここまでか…」と思った経験がある方いらっしゃるかと思います。
ご自身で事業を始めれば、当然仕事をした分、働いた分がご自身の収入となります。
軽貨物運送業のドライバーは多くの場合、配達した荷物の個数や労働時間に応じて報酬額が決まりますが、1日の配達量や速度を上げることで、能力次第では一般的な会社員の比にならない月収を稼ぐことも当然可能なのです。
開業のハードルが低い
軽貨物運送業の開始にあたって、特別な資格や経験、高額な開業資金も必要ありません。運送業に利用できる自動車とご自宅そして駐車場があればすぐにでも開業が可能です。
日本政策金融公庫のデータを元に考えると、一般的な事業の開業に掛かる最低費用は概ね下記の通りです。
ところが軽貨物運送業では、もしご自身で既に軽自動車を所有されている場合は開業に掛かる費用は実質黒ナンバーの取得費用のみ。当事務所にご依頼の場合は¥27,500(税込み)だけになります。
これから車をご用意頂く場合でも、リースであれば中古で月額¥15,000から、新車でも¥20,000台からでメンテナンス込と言ったプランがそこら中にあります。
仮に自動車を購入するする場合でも、上の開業費用の中でも最安値 200万 以内で揃えることは難しくないでしょう。
それだけ他の業種と比較すると開業のハードルは低いと言えます。
需要が年々増えている
アマゾンやRakutenを始めとするEC市場は日々拡大を続けており、2023年の市場規模は前年比で約5%の上昇、過去10年で約2倍の規模に成長しています。
これが2030年頃にはさらに1.5倍以上になるだろうと言われており、今後も需要はますます増加するでしょう。
物流業界は慢性的な人出不足に悩まされており、大規模な運送事業者は大量の荷物を最終物流拠点まで届ける事に自社人材の大半を割かなければなりません。
最終物流拠点から注文者の元へ届ける、いわゆる「ラストワンマイル」の仕事は今後更に大きな意味を持つことになります。
この他にも、軽貨物運送事業で開業すれば、基本的には単独での業務になる為、煩わしい人間関係の悩みはありませんし、性別や年齢、学歴も関係ありません。
定年の心配がなく、キャリア再出発の選択肢にもなり得るのです。
軽貨物運送業を開業するデメリット
それではここからは、逆に軽貨物運送業を開業にあたって、どういったデメリットに注意するべきかについても見ていきましょう 。
体力的な負担
まず、開業のハードルが低いとは言え軽貨物運送業は配達のお仕事です。
限られた時間の中で業務を完了させるためには効率的なルートの開拓や、素早く配達をこなす為の体力は必須です。
働き方によっては、朝早い時間や夜遅い時間の稼働となることもあるでしょう。
収入が不安
これは軽貨物運送業に限らず、自ら事業を行う場合は当然に直面する課題となりまになりますが、一般的な会社員とは異なり、雇用主から給料として支払いがある訳では無いので、働いけば働くほど稼げる反面、働かなければ収入はゼロになります。
体調不良や冠婚葬祭等で業務を行うことができない場合はその分収入が減ることになりますし、配達スケジュールに穴を空けるような事があれば、荷主からの信用も失うことになりかねません。
大きな責任が伴う
どんな仕事にも共通して言えますが、業務を請負うからには必ず責任が伴います。
運送会社にドライバーとして雇用されていれば運送中の事故、物品破損は多くの場合で会社が主体となり責任を負いますが、一たび事業を開業し荷主から業務を請負うことになれば皆さん自身でこの責任を負う必要があります。
経営管理
上の責任の一環となりますが、個人事業としての開業であっても、自ら事業を始めればあなたは社長です。
自らの労務管理や、事業の経理、社会保険への加入など全てをご自身で行う必要があります。
さて、如何だったでしょうか?
デメリットと言っては大袈裟かもしれませんが、ご自身で事業を始めるにあたって当然考えなければならない責任の部分は大きいです。
しかし、それを差し引いても貨物軽自動車運送事業には大変大きな魅力があります。
本腰を据えて取り組むも良し、副業として週に数日のみ稼働したりなど働き方は様々です。
黒ナンバーでの開業をご検討の方は是非ご相談ください。


業務委託契約でガッツリ稼ぐ
多くの軽貨物運送のドライバーが業務委託契約の形式で働いています。
業務委託契約の場合、基本的には専用のプラットフォームを通してや、元請けの運送会社との契約となる為、上記でも触れた中間マージンがプラットフォームの運営元や、運送会社に対して発生します。
したがって企業との直接契約と比べると報酬単価は低い傾向にありますが、仕事の量は豊富にあり、軽貨物運送業のスタートとしては最適です。
また、報酬の体系が配達件数や個数に応じて支払われる為、働けば働くほど稼げる軽貨物運送業の代名詞的なスタイルになります。
事業主として企業と直接契約
軽貨物運送事業を開業したばかりだと難易度としてはかなり高い部類になりますが、自ら営業活動を行い荷主企業と直接配達の契約を結ぶことも可能です。多くの場合は継続的に業務が発生する為、収入の安定性は上がるでしょう。
更に企業との直接契約の為、いわゆる中間マージンが発生せず、一般的な配達業の相場金額よりかなり良い条件で契約が結べる可能性もあります。
とりあえず副業からでもOK
日当制の場合が多いですが、土日のみ募集のある案件や、マッチングアプリを活用して隙間時間のみ業務を行うフリーランスとしての副業が可能な点も軽貨物運送業の大きな魅力的です。
業務の安定性に欠ける為、継続的に収入を得たい場合はやはり企業との直接契約や運送会社等との委託契約は必須となりますが、月に数回副業として検討している場合や、開業初期にダブルワークとして行うには十分な収入となり得ます。
それぞれの働き方からご自身の希望に沿った形態を見つけましょう。
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